9/29 苦手科目変革のためのプロセス?
突然ですが、、、ジョン・P・コッターという米国の著名な経営学者が「企業変革のための8段階のプロセス」というものを提唱しています。
- 危機感を高める
- 変革推進のための連帯チームを築く
- ビジョンと戦略を生み出す
- 変革のためのビジョンを周知徹底する
- 従業員の自発を促す
- 短期的成果を実現する
- 成果を生かして、さらなる変革を推進する
- 新しい方法を企業文化に定着させる
出典:株式会社GLOBIS 知見録より抜粋
このプロセスは、1980年代に米国で様々な企業で変革が叫ばれていたときにその多くが失敗に終わっていたことから、コッターがその失敗の原因を分析し「変革にはプロセスがある」と主張したものですが、わが子の学習(特に苦手科目)にも転用できるのでは?と考え、本記事を書いてみました。
順に見ていきます。
1)危機感を高める
志望校合格に必要な力と現状のGAPを分析し、「この教科の、この単元を、これだけ伸ばさないと志望校合格には届かないよ!」と危機感を持たせること。
わが家の場合は圧倒的に国語。(あと算数の速さと図形と数の規則性と理科の生物分野と水溶液と電気と天体と社会の地理と日本の姿と・・・以下略)
2)変革推進のための連帯チームを築く
まず受験生本人、塾の先生、(人によっては)個別指導や家庭教師の先生などなどが「学習のための連帯チーム」になりますが、変革推進のために強烈にリーダーシップ・オーナーシップを発揮すべきなのは誰よりもわが子を理解している(はずの)親であるということを自覚すること。
3)ビジョンと戦略を生み出す
ビジョンには短期的なものと中長期的なものがあります。短期的には「志望校に合格するための学力を身につけられた姿」、中長期的には「志望校に合格し、通うことになった後の姿」。
1)で危機感を抱かせるために明確にしたGAPをクリアするために「いつ、何を、どの程度成すべきか」を戦略として打ち立てること。
わが家の国語で言えば、毎朝・毎晩、一緒に音読をして、設問を一緒に解くこと(戦略と言うにはしょぼいですが…)
4)変革のためのビジョンを周知徹底する
中長期的ビジョンの「志望校に合格し、通うことになった後の姿」。
具体的には、「こんな通学ルートで、途中にはこんなお店があって、学校帰りに友達と遊べるね」とか、「こんな部活に入って頑張りたいね」とか、合格後の姿を想像できるような働きかけをするみたいなこと。
5) 従業員の自発を促す
従業員=わが子ですが、「やれ」と言ってやらせるのではなく、自ら「やろう」と思えるようにしなくてはいけない。。。できてないなぁ・・・
6) 短期的成果を実現する
これ、めちゃくちゃ重要。
「こないだ間違えた漢字、今回はできてたね!」とか、
「記述、白紙だったのが部分点もらえるようになったね!」とか、
些細なことで言えば、「文章に線引きしながら読めるようになったね!!」とか、短期的成果に貢献したことをはっきりと認知し、褒めること。
7) 成果を生かして、さらなる変革を推進する
短期的な成果をテコとして勢いをつけ、これまでの学習のやり方を一気に変革する。
少し成績向上の兆しが見えてきたときに「あのやり方でやったら成績上がったじゃん!この調子で頑張っていこう!」と勢いづけること。
8) 新しい方法を企業文化に定着させる
新しい学習スタイルと成績向上の関係を明確に示し、変革後の学習スタイルを定着させること。
まぁ、6年生だと「今更感」がありますね。
ほとんどのご家庭では「そんなのやってるよ!」って思われるかもしれませんが、わが家のように藁にも縋る思いのご家庭もあるかもしれませんので、ご参考になれば。
ちょっと国語の成績が上向いたので調子に乗ってこんな記事を書いていますが、
また元の底辺の成績に戻っちゃったら格好悪いなぁ・・・