8/6 どうなる?栄東中入試
毎年、首都圏で最大の受験者数を集める栄東中。
その2021年度入試日程案が発表されています。
気になる点がいくつかありますので、確認してみましょう。
■ポイント1
従来の「A日程」が「第1回」となり、試験日は1/10と1/12の選択制に。
新型コロナウィルス感染症対策のため、どうやって大量の受験者を分散させるかを検討した結果の施策とのこと。
これにより栄東・開智・大宮開成の試験日程は以下のようになります。
1/10 栄東(1)・開智(1)・大宮開成(1)
1/11 栄東特大特待・開智(先端特待)
1/12 栄東(1)・開智(先端A)・大宮開成(特待)
1/13 開智(先端B)
1/14 大宮開成(2)
1/15 開智(2)
1/16 栄東(東大特待)
1/17
1/18 栄東(2)
これまで開智(1)を受けるという選択をした人は同じ1/10に実施される栄東(A)は受けられませんでしたが、来年は1/10開智(1)⇒1/12栄東(1)⇒1/15開智(2)⇒1/18栄東(2)という受験が可能になります。
これによりY55前後で栄東(A)を回避して開智(1)を受けていた層が、栄東(1)も受験。
また、同じくY55前後で開智(1)と栄東(A)を悩んで栄東(A)にチャレンジしていた層が、開智(1)を押さえてから栄東(1)にチャレンジするという流れが生まれそう。
結果として、開智(1)栄東(1)ともに受験者数は増、開智(1)の入試難易度は若干難化と予想します。
■ポイント2
「第1回」「第2回」で東大特待スライド合格が新設。
昨年は1/11に設定されていた栄東の東大特待選抜。
四谷大塚80偏差値(男子)ではY65と、御三家・早慶附属ねらいの生徒さんが試金石として受験する傾向があるこの入試ですが、これが変更になっています。
東大特待生は1/10or12(第1回)、1/16(特待生のみ)、1/18(第2回)のすべての入試回で選抜される形になりました。
問題の難易度は 1/16>>第1回=第2回 でしょう。
こうなると、従来栄東(A)を受験しなかった特待ねらいの層も「第1回で取れるなら取っておきたい」となるでしょうから、栄東(1)はY61以上で特待ワンチャンねらいの層の受験者数が増加すると思われます。(各コース合格基準は別々で設定されているため合格難易度そのものへの影響は少ないと予想)
また1/11の開智(先端特待)は栄東(東大特待)と日程が被らなくなったため、ポイント1と同様であるがY61前後で開智(先端特待)と栄東(東大特待)を悩んで栄東(東大特待)にチャレンジしていた層が、開智(先端特待)を押さえてから栄東(東大特待)にチャレンジするという流れが生まれそう。
そのため1/11の開智(先端特待)は受験者数増、合格者偏差値難化と予想します。
■ポイント3
第1回の試験集合時間が「9:10」or「10:10」で選べるように。
こちらも新型コロナウィルス感染症対策のため、どうやって大量の受験者を分散させるかを検討した結果の施策です。
特に神奈川など遠方にお住まいの受験生が受験しやすくなりますが、合格難易度にはあまり影響はなさそうです。
■ポイント4
クルマでの来校が可能に(グラウンドを駐車場として開放)。
感染リスクの高い電車には乗りたくない!というご家庭への配慮ですが、思い切りましたね・・・。
クルマで行かれる方は渋滞(特に学校近く~構内に入ってからの渋滞)に十分ご注意ください。
駐車待ちで時間が無くなって子どもだけ先に試験に向かわせる…ということが起きそう。なのでわが家は公共交通機関を利用します。
以上、4つのポイントに分けて栄東中の入試予想をしてみました。
栄東中の入試難易度(合格者偏差値)への影響は少ないと予想しますが、開智(1)、開智(先端特待)の入試難易度には難化の影響が出ると予想します。
前年なら受かっていた層がまさかの、、、ということもあるかもしれません。
この記事を書いている時点では開智中の21年入試要項が発表になっていないため、ここからまた状況が変わる可能性もあります。
引き続きウォッチしていきたいと思います。