期待をかけて、見つめる。
ギリシャ神話に出てくるお話です。
キプロスという島にピグマリオンという王様がいて、自分のお妃となる方を探していました。
しかし、出会う女性は皆、自分の理想とは程遠い方ばかり。
失望したピグマリオン王は、自らの理想となる女性を彫刻師に掘らせます。
ピグマリオン王はその彫刻に恋をし、「嗚呼、貴女が人間であったなら・・・」と話しかけ、願いをかけ続けました。
すると、愛と美を司る女神アフロディーテが降臨し、その像に生命を吹き込み、二人は結ばれましたとさ。めでたしめでたし。
というお話。
ロマンチックな話ですが、状況を想像するとかなりアブナい感じ・・・。
で、それはさておき、
このお話から転じて教育心理学上に「ピグマリオン効果」というものがありまして。
要は「期待をかけて、それを言葉にし、話しかけ続ければ、相手はその期待に応えようとし、変化してくれる」という効果のこと。
父は、管理職向けの研修でこの話を聞きました。
上司たるもの、部下に期待をかけて、それを言葉にし、粘り強く支援し続ければ部下は必ず成長する!みたいな。*1
これって、中学受験でもまったく同じじゃん。
勉強させてもさせても、一向に成績が上がらない。
「そんなんならもうやめちまえ!」とか・・・
「やる気あんのか?!どうせないだろ!」とか・・・
勉強に取り組む姿勢や成績が親の思い通りにならないからと言って、それに対して暴言を吐いたところで、子どもには刺さらないどころか、どんどんイヤになるだけですよね。
頭ではわかっていても、子どもの将来を思うからこそ、つい強く当たってしまう。
頭に血が上って、ついそうなりそうなときに、
「ピグマリオン、ピグマリオン」と唱えると、やさしくなれるかもしれません。
期待をかけて、見つめる。
難しいですけどね。
そうありたいものです。
今日の全統、期待だけはたくさん掛けてきました。
果たして応えてくれるのでしょうか・・・。
アフロディーテ様、お願いします! オ( ̄人 ̄)ネ(-人-)ガ(*_ _)人イ
11/10 四谷大塚 第7回組分けテストまで、あと7日!
*1:現実はそれほど甘くないこともあり…